Monday, December 23, 2013

オルフェ、異次元の豪脚 有馬記念 競馬



オルフェ、異次元の豪脚 有馬記念 競馬
12万5千人の観客がレースを見つめる中、8馬身差で圧勝した6番・オルフェーヴル =中山競馬場(春名中撮影)(写真:産経新聞)
 ■「手応えバッチリ」史上2番目8馬身差

 有終の美は自らの脚で飾った。後方4番手でレースを進めたオルフェーヴル。「手応えはバッチリあり、馬も行く気になっていた」と判断した池添騎手は3コーナー過ぎから外めを徐々に進出。最後の直線で先頭に立つと、メンバー随一の豪脚で後続との差を広げていった。有馬で史上2番目となる8馬身差の圧勝。「負けたら何を言われるか。(勝って)ほっとしたのが一番」と笑った。

 決して万全な状態ではなかった。2年連続2着に敗れはしたが、世界最高峰レース、凱旋門賞の激戦ぶりに現地に1週間滞在し疲労を回復させてからの帰国となった。

 それだけに有馬は「8分の出来で、どうかなと思いながら送り出した」と池江調教師。そんな不安をよそにGI6勝目を挙げ、総獲得賞金額がディープインパクトを抜いて歴代2位となった愛馬を「能力の高さで勝った」とたたえた。

 9カ月ぶりに手綱を取った池添騎手も感慨深いものがあった。凱旋門賞では騎乗指名されず、自らの能力を高めようと海外に武者修行に出掛けたほど。「乗れない悔しさは今でもあるが…」と最後は苦笑い。その悔しさは「子供で(凱旋門賞に)挑戦できたら、これ以上のことはない」と期待した。

 池江調教師も思いは同じ。「次の目標です」。種牡馬となるオルフェーヴルには新たに重要な課題が待っている。(松本恵司)

【有馬記念】オルフェーヴル、夕闇の引退式 強さ見届けた12万4000人



【有馬記念】オルフェーヴル、夕闇の引退式 強さ見届けた12万4000人
スポットライトに照らされながらファンの前に姿を現したオルフェーヴル
 ◆第58回有馬記念・G1(22日・芝2500メートル、中山競馬場、良) 8馬身差の圧勝劇から1時間半。スポットライトに照らされた夕闇の中山競馬場で、最強馬オルフェーヴルがファンに別れを告げた。引退式で「最高のパフォーマンスが見せられた」と語った池江泰寿調教師(44)=栗東=は、凱旋門賞制覇の夢を2世に託した。

 かつてのライバルも、昨年の覇者も、ちぎり捨てた8馬身差。過去最高ともいえるパフォーマンスに池江調教師は、ただ、驚くしかなかった。「びっくりです。凱旋門賞でピークにもってきたぶん反動が出て、調整が難しかった。8分くらいの状態だと思っていたが、能力の高さで勝ってくれた」

 レース直前。池添にはこう話した。「トレヴみたいなレースをしてくれ」。ファンを魅了し続けてきた最強馬。最後も“らしい”競馬で終わってほしかった。13番手追走から3コーナー過ぎでスパート。直線で後続を引き離すレースぶりは、まさに今年の凱旋門賞で後塵を拝したフランスの最強牝馬の姿と重なった。「謙一君とオルフェらしい競馬」。引き揚げてくる最強コンビに送られた“オルフェコール”を池江師も心の中でそっとつぶやいた。

 普段、競馬で泣くことのない勝負師だが、オルフェーヴルとの3年半で涙した瞬間が2度あった。史上7頭目の3冠を達成した夜。見覚えのない番号からメールが届いた。「3冠達成おめでとうございます。相当なプレッシャーだったと察します」。83年の3冠馬ミスターシービーを育てた松山康調教師からだった。体験した者だけが分かる重圧。張り詰めていた糸が切れたように涙があふれた。

 2度目が、昨年の凱旋門賞だ。日本の夢である勲章を手に入れたと思ったゴール寸前、ソレミアにVをさらわれた。レース後はこらえていたが、ホテルで一人になった瞬間、涙がとめどなくあふれた。「悔しくて泣いたのは初めて。あのつらさは言葉では表現できない」

 天国も地獄も一緒に味わってきた。「家族のような、かけがえのない存在。すてきな3年半でした」と振り返った池江師は、産駒でのリベンジを心に描く。「オルフェーヴルの子供で凱旋門賞を目指したい」。その強さで、12万4000人の観衆をあ然とさせた最強馬が、新たな夢のつぼみを膨らませた。

【有馬記念】オルフェーヴル、8馬身ぶっちぎり6冠締め!池添「お疲れさま、ありがとう」



【有馬記念】オルフェーヴル、8馬身ぶっちぎり6冠締め!池添「お疲れさま、ありがとう」
オルフェーヴルに抱きつき感謝の気持ちを伝える池添騎手
 ◆第58回有馬記念・G1(22日・芝2500メートル、中山競馬場、良) オルフェ、8馬身差で有終の美―。第58回有馬記念・G1(22日、中山・芝2500メートル)でラストランを迎えたG1・5勝馬オルフェーヴル(牡5歳、栗東・池江厩舎)は、2周目の3コーナー手前から一気にスパートし、直線は独走。後続を8馬身引き離す驚きのパフォーマンスを見せた。鞍上は、デビュー時から苦楽をともにしてきた池添謙一騎手(34)。万感の思いで、最強のパートナーに別れを告げた。

 ワールドクラスの力を、ファンの目に焼きつけた。後方にいたオルフェーヴルが、早々と馬群をのみ込んだ4コーナー手前。最後の雄姿を見るために中山競馬場を訪れた12万人を超える観衆の大歓声は、ピークに達した。

 昨年の覇者ゴールドシップを含む15頭の馬群が、みるみる離れていく。独走。それでも、池添は最後まで集中していた。「ターフビジョンを見たら後ろが離れていたので、勝てるだろうなと思った。あとは、悪い癖が出ないようにだけ気をつけた」。後方の動きをちらりと確認したラスト1ハロンから4発のステッキが飛ぶ。「反応してグッとハミをかんだ。それで大丈夫だと思った。強かったです」。8馬身差での有終Vに、ファンも、重圧から解き放たれた池添自身も酔いしれた。

 五分のスタートを切ると、中団よりやや後ろにつけた。1周目の4コーナーで、すぐ前にはゴールドシップ。「メンバーを見るとハナに行く馬がいなかったので、後ろからではダメだと思った。一番大事な折り合いを頭に置いて、周囲を見ながら進めようと。ゴールドシップが目の前にいたので、これを見ながら行こうと思った」と池添は戦いを振り返った。レースを先導したルルーシュがつくった流れは、1000メートル1分0秒8(参考)の平均ペース。課題の折り合いは、ピタリとついた。

 ゴーサインは、2周目の3コーナー。大外から、馬群をあっという間にのみ込んだ。「一気に行ったように見えるかもしれないけれど、僕と馬にとっては、これでもゆっくり行ったつもりなんですよ」。史上7頭目の3冠馬で、凱旋門賞は2年連続2着。排気量の違いは歴然だった。

 フランス遠征では騎乗できなかったが、再び手綱が巡ってきた。ラストランを最高の形で終えた主戦は、晴れやかな表情で言った。「ホッとしたのが一番。新馬でけがをさせられたり、いろんなことがあったが、この馬の騎手でいられてよかった。お疲れさま、ありがとうと言いたい。凱旋門賞には行けなかったけど、オルフェの子供で挑戦できるように、これからも頑張っていきたい」。固い絆を結ばれた人馬の“物語”には、まだまだ続きがある。

【阪神C】傾向と対策



 過去7年の結果から傾向を探る。

 ☆人気 1番人気は2勝、2着1回。ただ8番人気の優勝(06年フサイチリシャール、08年マルカフェニックス)も2度あり、波乱含み。

 ☆前走 連対馬15頭(09年は2着同着)の前走は全て重賞。特にマイルCS組が3勝、2着5回と活躍している。

 ☆関東馬奮闘 09、10年キンシャサノキセキ、11、12年サンカルロと関東馬が4連勝中。

 結論 ◎リアルインパクト ○ダイワマッジョーレ ▲テイエムオオタカ

【阪神C】ミスターX ダイワマッジョーレ能力は最上位



 阪神11R・阪神カップはダイワマッジョーレ。前走・マイルCSはトーセンラーの強烈な末脚に屈し2着だったが、1番人気ダノンシャークには3/4馬身差の先着。G1でもその力を誇示した。7F戦は重賞で1、2着の実績。この顔触れなら能力は最上位。

 対抗は3歳馬コパノリチャード。前走・マイルCS4着。勝ち馬から0秒6差なら大健闘。完勝したスワンSと同距離に戻るのも好材料だ。怖いのはレース3連覇を狙うサンカルロ。近走振るわないが、冬に体調を上げるタイプ。得意のレースで軽視は禁物。